「リンパ」という言葉はよく聞くけれど、いったい私たちの身体でどのような働きをしているの?
「リンパ」とは?
「身体の下水管」とも呼ばれるリンパは、老廃物や余分な水分を回収する働きがあり、体内に張り巡らされています。
血液は心臓から送り出されると、全身を40秒で巡って一周しますが、リンパは、静脈角と呼ばれるリンパの最終地点に到達するまでに、フィルターの働きを持つ「リンパ節」を複数経ながら、8~12時間かけて非常にゆっくりとした速度で全身を一周しています。
そのため、リンパマッサージを行う際は、リンパの流れに沿うようにゆっくりと行う必要があります。
「リンパマッサージ」の重要性
リンパ液は全身で作られ、血液は毛細血管を介して動脈と静脈が繋がっています。細胞が毛細血管(動脈)の隙間から染み出した血漿から栄養分を吸収すると、老廃物と水分が残ってしまいます。その残った大部分は毛細血管(静脈)に回収されますが、回収されなかった老廃物をリンパが回収するのです。
リンパで回収された老廃物は、皮膚の下の真皮に存在する毛細リンパ管をゆっくりと流れ、さらに下の太い集合リンパ管へと合流していきます。
しかし毛細リンパ管には弁がなく、流れが一定ではないため、リンパマッサージなどで皮膚をマッサージして流れを促してあげることが必要。さらに、リンパも静脈も周囲の筋肉のポンプ作用で流れが促される特徴があります。
例えば座りっぱなしなどでこのポンプ作用がほとんどなくリンパが滞ってしまうと、「むくみ」となるように、男性に比べ筋肉量の少ない女性はポンプ作用が少ないと考えられています。つまり、女性こそ積極的にリンパマッサージを行う必要があるのです。
フィルターのような役割をしているリンパ節は、免疫細胞であるリンパ球をたくさん抱えてえるため、リンパマッサージをすることで、老廃物や余分な水分のデトックスだけでなく、免疫力アップにも役立ちます。
主な8大リンパ節の位置
・鎖骨にある「鎖骨リンパ節」
・脇の下にある「腋かリンパ節」
・アゴの下にある「顎下リンパ節」
・腹部にある「腹部リンパ節」
・脚の付け根にある「そけいリンパ節」
・ひざ裏にある「膝かリンパ節」
・耳の前にある「耳下腺リンパ節」
・肘にある「肘リンパ節」